深谷市立岡部小学校
学校教育目標 【正しく 豊かに】
○よく学ぶ子○思いやる子○きたえる子
深谷市立岡部小学校 校長 簑輪 進司
〈卒業式のことばから〉一部抜粋
岡部小学校を巣立つ六十三名の皆さん、卒業おめでとうございます。皆さんは、小学校の6年間、よく学び、よく遊び、心と体を鍛え、たくましく成長しました。特に、この1年間は、岡部小学校の最高学年として、委員会やクラブ活動、また、縦割り活動などで下級生をリードしてくれました。皆さんの活動の積み重ねによって、岡部小学校の歴史にすばらしい一ページが加わりました。
私は、卒業にあたり、感謝の気持ちを忘れずに夢に向かって前進する、ということを話します。
まず、「感謝する」気持ちを忘れないでほしいのです。感謝することで、いちばん忘れてはならないのは、お父さんやお母さん、そして家族の皆さんです。今、ここで一人一人が小学校六年間でお父さんやお母さんにしてもらったことを思い出して見ましょう。
小学校六年間で、お父さんやお母さん、家族の皆さんに心配をしてもらい、応援をしてもらったから乗り越えられたことが、たくさんあったと思います。多くの愛情をもらって育ったことを感じ、是非、周りの皆さんへ感謝の気持ちを伝えてください。「ありがとう」と言える人は、周りの人に気持ちが伝わり、たくさんの人が応援してくれるようになります。皆さんが、これからの中学校生活で、「ありがとう」という感謝の心を忘れないで、自分を高めていくことを期待しています。
次に、卒業生の皆さん、今、皆さんの将来の夢や決意、感謝のことばを聞きました。そこで、私は、皆さんが何のために学校に行くのか、何のために勉強をするのか、と聞かれたら、「自分の夢を実現するため」と胸を張って答えることのできる中学生になってほしいと思います。これからの中学校生活では、多くの人との出会いがあります。部活動などの新しい経験もあります。その中で、なまけよう、らくをしよう、適当にやろうという弱い心に負けず、自分の夢を膨らませるためにコツコツと努力をする人になってください。
最後に、私から、卒業生の皆さんへ谷川俊太郎(たにかわしゅんたろう)さんの
「ありがとう」の詩を贈ります。
「ありがとう」 谷川俊太郎(たにかわしゅんたろう)
空 ありがとう
今日も私の上にいてくれて
曇っていても分かるよ
宇宙へと青くひろがっているのが
花 ありがとう
今日も咲いていてくれて
明日は散ってしまうかもしれない
でも匂いも 色ももう私の一部
お母さん ありがとう
私を生んでくれて
口に出すのは照れくさいから
一度っきりしか言わないけれど
でも誰だろう 何だろう
私に私をくれたのは?
限りない世界に向かって私は呟く(つぶやく)
私 ありがとう
結びに、ご来賓の皆様、地域の皆様、卒業生の保護者の皆様に、この六年間、皆様方お一人お一人には、本校の教育のためにいろいろとご協力を賜りました。子どもたちの事故防止や安全についてもご配意をいただきました。皆様のあたたかいご理解とご協力があったからこそ、現在の子どもたちがあるのだと思います。この場をお借りして、改めて厚くお礼申し上げます。
卒業生の皆さん、さあ、中学校生活への旅立ちです。私たちは、皆さんのこれからの前途に幸多からんことを祈ってます。どうか、岡部小学校の卒業生であることの誇りと自覚を持って。「ありがとう」という感謝の気持ちを忘れずに、夢に向かって前進してください。皆さんが、中学校でさらに大きく、大きく自分を伸ばしていくことを信じて、式のことばとします。