深谷市立岡部小学校 
 
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(児童用タブレットに配信済 3/29)






冬季休業期間における新型コロナウイルス等感染症対策について

(「学校からのおしらせ」12/22配信済」)



ワクチン接種・新型コロナ抗原定性検査キット・解熱鎮痛薬の準備を


マスクの着用について
(「学校からのおしらせ」12/6配信済」)






〇「小学校休業等対応助成金」制度について(4.7.14掲載)
小学校等の臨時休業等などにより、仕事を休まざるを得ない保護者の方へ
小学校休業等対応助成金.pdf
小学校休業等対応助成金に関する特別相談窓口のご案内.pdf
新型コロナウイルス感染症による小学校休業等対応支援金.pdf
〇「小学校休業等対応助成金」制度について(4.4.18掲載)
 
小学校等の臨時休業等などにより、仕事を休まざるを得ない保護者の方へ
 
03_小学校休業等対応助成金チラシ(労働者向け)R4.4.6版.pdf
緊急事態宣言の期間延長に係る対応について(9月9日掲載)

 標記の件について、深谷市教育委員会から通知がありましたので、ご覧ください。併せて、児童のタブレット端末にも送信しましたので、ご家庭でもご確認ください。
0909 緊急事態宣言の期間延長に係る対応【保護者あて】.pdf

※ 岡部学童保育室では、9月13日(月)以降についても、同様に13:50から児童の受け入れを行います。


〇新型コロナウイルス感染症に伴う教育長メッセージについて(9月1日掲載)

02_保護者宛て教育長メッセージ文.pdf

〇緊急事態宣言下における2学期当初の対応について(8月25日掲載)

0825_【保護者あて】緊急事態宣言下における2学期当初の対応について(通知).pdf






 

岡部小 校歌

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校長あいさつ

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2016/03/24

第69回卒業式を終えて『感謝』

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深谷市立岡部小学校
          学校教育目標 【正しく 豊かに】                                 
             ○よく学ぶ子○思いやる子○きたえる子 
      

                                                                         
                            深谷市立岡部小学校 校長 簑輪 進司

 本日、「第69回深谷市立岡部小学校卒業証書授与式」が厳粛の中、滞りなく終えることができました。ご来賓の方々にはご多用の中ご参列いただきましたこと、誠にありがとうございます。今回は、54名のご来賓の方をお迎えできましたこと本当に感謝申し上げます。
 さて、本日の「校長 式のことば」の内容を一部抜粋しお伝えしたいと思います。
 《式のことば:一部抜粋》
 岡部小学校を巣立つ55名の皆さん、本当に卒業おめでとうございます。皆さんは、小学校の6年間、よく学び、よく遊び、心と体を鍛え、たくましく成長しました。皆さんの活動の積み重ねによって、岡部小学校の歴史にすばらしい1ページが加わりました。
 私は、卒業にあたり、思いやりの気持ちを忘れずに過ごしてほしいということを話します。
 先日、ある方の作文を読ませてもらう機会がありました。その方とは、皆さんもよく知っている、読み聞かせや登下校ボランティア方です。その方が、小学校に入学した頃のことを、20歳の時に思い出して書いた作文で、昭和24年・今から約66年前の話になります。作文のすべてを読みたいのですが、ここではその一部を読ませてもらいます。
 昭和24年と言えば戦争の爪痕も生々しく、お金も物もない時代であった。入学して、当時、長身だった私は一番後ろの席で、隣の席は空いていた。数日して、校長先生と担任の先生が小声で話しながら私の隣に座らせたのが、あやちゃんという名前の子であった。担任の先生が、「鉛筆と消しゴムは貸してあげてね。」と、言われた。あやちゃんは何故かランドセルも持たず、校長先生が手渡した教科書だけであった。私は黙って頷いた。翌日からあやちゃんは色あせた風呂敷包みで登校したが、背中には毎日、妹のまきちゃんを背負っていた。家にはお父さんしかおらず、あやちゃんが子守をしなければならないのだと、担任の先生が話された。 お弁当の頃になると背中のまきちゃんが、「まんま、まんま」と、泣き騒ぐので、あやちゃんは悲しそうな顔をしていつも校庭へ出て行った。最初はどうしてなのかよく分からなかったが、あやちゃんの風呂敷包みの中には、お弁当が入っていないことに気づいた。だから、お腹が空いてむずがるまきちゃんを連れ、外へ出てブランコにの乗っていたのだった。ある日、私は祖母にあやちゃん姉妹のことを告げた。子ども心にも、自分だけ毎日腹一杯食べるのが、何だか悪いような気がしたからだった。祖母は黙って私の話を聞いていたが、翌朝、私の小さな弁当箱と一緒に、大きなおむすびを二個作って新聞紙にくるんでくれた。「これを黙って机の中に入れておきな。」私は、祖母に言われた通り、誰にも見つからないように、新聞紙にくるんだおむすびを隣の机の中へそっと入れた。その日の朝、あやちゃんは教科書の風呂敷を机に入れながら、「何だ、これは?」と呟き膝の上で包みの中を覗き、中身がおむすびと分かると歯を出してにっと笑い、そのまま奥へ押しやった。お弁当の時間が来るまで、何度も机の中のおむすびを確認していた。私はその度、胸がドキドキして、その日の国語も算数もうわの空であった。授業の終わりの鐘が鳴るか鳴らないうち、あやちゃんは新聞包みを取り出し大急ぎで広げ、背中で足をばたつかせている、妹のまきちゃんに、「ほれ、落とすな!」と言い一つ渡した。そして、自分も両手で持ってむしゃぶりついた。それからというもの、私は祖母の作るおむすびを毎日あやちゃんの机の中へ運んだ。もちろん、あやちゃんは私が入れていることに気づいていなかったし、私も何も言わなかった。
(しばらく、このような状態が続いたそうです。)
 秋も深まる頃になって、あやちゃんは登校して来なくなった。私は、朝見つからないように入れたおむすびを、又、見つからないように持ち帰らねばならなかった。何日も何日も主の来ない机に、おむすびを運び続けたが、ある日、担任の先生から、あやちゃんはお父さんと一緒にどこかへ越してしまったようで、もう学校へは来ないかも知れません。と聞かされた。私の心は、ほっとした思いと同時に、何かポカンと穴の開いたような思いであった。二人とも、お腹を空かしていないだろうか、その思いが、それからの私の心に強く焼き付き、忘れ去ることがなかった。おむすびを手にするたび、あやちゃんの横顔、優しかった校長先生、担任の先生、そして、自分の食べるごはんを減らしても、おむすびを作り続けてくれた祖母のことを懐かしく思いおこすのである。
という作文です。
 校長先生が今年の全校朝会で話した内容の一つに、宮澤章二さんの「行為の意味」の詩を紹介しました。その詩の中に、こんな一行がありました。
思いは見えない。けれど、思いやりは誰にでも見える」という一行を取り上げて、思いやりについて話をしました。この作文の中には、たくさんの方々の思いやりがはっきり見えてきます。
 卒業生の皆さん。皆さんに伝えたいことは、思いやりの意味です。困っている人や友だちがいたら、思うだけでなく、思いやりをみせてください。反対に、自分が悩んでしまったり困ってしまったら、周りの人や友だちに助けてもらってください。助けてもらうことは恥ずかしいことではないと思います。人は一人では生きていけません。いろいろな人と関わりながら助け合って生きていくものだと思います。今まで関わってきたすべての人たちに思いやりの気持ちをもってこの先歩んでいってください。
 
 

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